ファラデーの知の拠点ブログ〜独学のための学びのネットワーク〜

東京大学大学院教育学研究科で認知心理学をベースとした知識の関連づけに関する研究を行っていました。現在は物理を教えている高校・中学校教員です。読書を中心とした独学するための学びの指針を提示していきます。おすすめの書籍、参考書、問題集などの紹介が中心です。様々なトピックについて記述し、それに関連する本を紹介することによって、とある分野の知識と教養を効率的に身につけることができるガイドラインに、当ブログがなることを願っています。

【2021年度版】大学受験 物理 おすすめ参考書・問題集 為近和彦(2014)『為近の物理基礎&物理 合格へ導く解法の発想とルール(力学・電磁気)【パワーアップ版】』学研教育出版

こんにちは!!

東京大学大学院教育学研究科で教育心理学的アプローチで物理教育について研究をしていたファラデーと申します。

 

今回は、

 「【2021年度版】大学受験 物理 おすすめ参考書・問題集 為近和彦(2014)『為近の物理基礎&物理 合格へ導く解法の発想とルール(力学・電磁気)【パワーアップ版】』学研教育出版

というテーマでお話していきたいと思います。

 

こちらの参考書兼問題集となります!

 

 
 

 

代々木ゼミナールの人気物理講師「為近和彦先生」をご存知でしょうか。

 


私は高校生の頃、東京在中ではなかったので、為近先生の生の授業は受けられませんでしたが、地元の代ゼミサテライン予備校でDVDの授業を受けていました。

 

本当に感動しました。受講前、物理の偏差値は50ちょっとだったのが、授業を受けて物理に対する考え方が変わってからは、偏差値70は切らない、偏差値80近い成績がコンスタントにとれるようになりました。

 

 

高校物理に微積を多用して、勉強の時間的にも上手くいくならそれでいいですが、為近先生は微積を多用はしません。しかし、物理の本質を教えてくれます。

 

オーソドックスな物理の解法ですので、多くの人が最短で成績が上がるのではないかと思います。

 

気になったら為近先生について調べてみて下さい(^^)

 

その代々木ゼミナールの為近先生の著書の中でも、今回紹介する『解法の発想とルール』は、最も汎用性の高い参考書兼問題集です。

 

高校物理の参考書の中では為近先生のものを一番お勧めします。

 

「わかりやすい参考書」は他書でもありますが、物理が「わかる」と「できる」とでは意味がちがうのです。

 

この本はわかりやすいのはもちろん、できるようになる本です。

 

・模試で点が取れない
・分かっていたはずなのに点がとれない
・分かっていたつもりになっていただけで、本当は分かっていない
・学校の授業についていけない

 

という人はぜひやってほしいです。

 

基礎が出来上がっていない人は、以下の記事で紹介した

鯉沼拓(2012)『宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)(熱・電磁気・原子)』学研教育出版

をまず仕上げてください。

 

faraday.hatenablog.jp

 

その後、解法の発想とルールを読み込んで、物理現象・物理の問題に対する効果的なアプローチの仕方を学んでから、学校の教科書を読むことと並行して、何周もして完璧に仕上げてください。

 


物理はいくら演習量を増やしても、公式を覚えて当てはめても伸び悩む教科ですので、為近先生の著書から物理に対する姿勢と思考法を学んでから問題演習を積んだ方が学習効果が高いです。


最難関大を目指している方などで応用力をつけたい人も、まずはこれだけで十分です。

 

重問や名問に手をだすよりは、これを完璧にして過去問に移るというルートもあります。

 

物理は大量な問題を下手なやり方で解くよりも、少ない良問を完璧に仕上げた方が伸びます。


私はこれだけで偏差値80はいき、東大模試や東工大模試でも十分合格点を狙えました。


ここまでで、大学入学共通テストは100点取れます。

ただし、共通テストの過去問は早めに取り組んでよく研究をすること。

 

時間的に余裕がある人やさらに演習を積んで物理でぶっちぎりたいのなら、

 

中川 雅夫,為近 和彦(2020)『物理[物理基礎・物理]標準問題精講 6訂版』旺文社

をやるといいです。

 

 

この問題集は,代ゼミの為近先生と中川先生という方が共著で書いている問題集で,解説にクセがなく汎用性の高いオーソドックスな解法を身につけることができます。

 

私は、

浜島清利(2013)『物理のエッセンス~力学・波動,熱・電磁気・原子~』河合塾

浜島清利(2014)『 名問の森物理~力学・熱・波動1, 波動2・電磁気・原子』河合塾

も受験生時代に何周もやりました。

 

  

 

  

 

しかし、為近先生の著書の方がクセがなく、物理の本質を突いた、汎用性のある解き方だと思います。

 

「わかる」と「できる」は違うのです。

 

実際に書店で比べてみて下さい。

 

近年の生の様々な入試問題に(大量に)触れたいという方は、

数研出版編集部(2020)『2021 実戦 物理重要問題集 物理基礎・物理』数研出版

 

いわゆる『重問(重要問題集)』

をやりましょう。

ただし、解説が詳しくはないので、最後の仕上げに使用するのがおすすめです。

 

ファラデー