ファラデーの知の拠点ブログ〜独学のための学びのネットワーク〜

東京大学大学院教育学研究科で認知心理学をベースとした知識の関連づけに関する研究を行っていました。現在は物理を教えている高校・中学校教員です。読書を中心とした独学するための学びの指針を提示していきます。おすすめの書籍、参考書、問題集などの紹介が中心です。様々なトピックについて記述し、それに関連する本を紹介することによって、とある分野の知識と教養を効率的に身につけることができるガイドラインに、当ブログがなることを願っています。

大学物理 超基礎(入門)『高校数学でわかるマクスウェル方程式』竹内淳(著) 講談社 ブルーバックス

大学物理 超基礎『高校数学でわかるマクスウェル方程式』竹内淳(著) 講談社 ブルーバックス

 

こんにちは、ファラデーです(^^)

 

高校数学でわかる~シリーズはご存知でしょうか。

 

大学生になると、高校生の時に比べて物理が急に難しくなりますよね?

微分積分を用いたり、行列を用いたりして、より厳密に・一般化して議論しようとします。その大学のテキストの数式に圧倒され、何をやっているのかわからなくなってしまうという方は多いのではないでしょうか。私もそうでした。

 

そこで、この高校から大学へのギャップを埋めてくれるのがこの「高校数学でわかる~」シリーズです。

 

今回は、『高校数学でわかるマクスウェル方程式』を紹介します。

多くの大学生が分からなくなってしまう4つのマクスウェル方程式

実はこのマクスウェル方程式は、高校物理の間にすでに習っていることを数式化しているだけです。

この本を読めば、高校の時に習った(受験の時に覚えた)どの式がどのマクスウェル方程式に対応しているのかがわかります。

 

また、この本は電磁気学の発展の歴史から説明してくれているので、どうしてそれを学んでいるのかがわかるので読んでいて楽しい。日常生活でどのようにこの電磁気学の知識が利用されているかも紹介されていて興味もわきます。

 

まずは、大学の電磁気学のテキストを読む前に、この本で全体像をつかんで、何をやっているかをつかんでおくと、後の学習がスムーズになると思います。

 

ちょっと大学の物理をかじってみようかなと思う高校生や、他分野の社会人の方、実は大学の物理がよくわかっていなかった学びなおしたい社会人の方にもおすすめの1冊です。

 

ファラデー