ファラデーの知の拠点ブログ〜独学のための学びのネットワーク〜

東京大学大学院教育学研究科で認知心理学をベースとした知識の関連づけに関する研究を行っていました。現在は物理を教えている高校・中学校教員です。読書を中心とした独学するための学びの指針を提示していきます。おすすめの書籍、参考書、問題集などの紹介が中心です。様々なトピックについて記述し、それに関連する本を紹介することによって、とある分野の知識と教養を効率的に身につけることができるガイドラインに、当ブログがなることを願っています。

日本語の語彙力を高めたいと思いました

 

ふと、日本語の語彙力を高めたいと思うことがありました。

 

 

そのきっかけは、職場の同い年の同僚が、「お含みおきください」や「ご査収ください」などという言葉を、社内のメールで軽々と使っていたからです。

 

 

私はまだ20代ですが、同じ年代でもそのような日本語の言葉遣いができるとかっこいいなと思ったわけです。

 

 

ちょっと負けていられないなと思いまして、夏目漱石などの文学を読もうかとも思ったのですが、もう少し手っ取り早く語彙力を身に着けたいなどという邪心が芽生えてしまうわけです。

 

 

そこで、先ほど読破した書籍を紹介します。

 

 

それは、齋藤孝『大人の 語彙力ノート ~誰からも「できる!」と思われる』SB Creative

です。

  

 

 

よく使われがちな言い回しを訂正する形で書かれています。

例えば、「なるほど」→「おっしゃる通りです」などです。

 

 

また、「すごい」という言葉の言い換えで、42個ものフレーズを例に挙げているところは、感服いたしましたし、大変参考になりました。例えば「秀逸」「錚々たる」など。

 

 

私は教員ですので、授業をするわけですけれども、油断をすると「すごい」の連発になってしまいます。

 

 

この本を読んでいて、教育実習の際に指導教官から「”すごい”という言葉を禁止して授業をしてみると良いよ」と言われたことを思い出しました。

 

 

あの言葉は衝撃的で、それからは「すごい」という言葉禁止ゲーム的なノリで時折授業をしていました。

 

 

おかげさまで、昔よりは言葉のチョイスによる表現力を付けられた気がしています。

 

 

別に、教員のように授業をしなくても、仕事でお客様や社内外の人間とコミュニケーションやプレゼンを行う際には、語彙力を生かした方が説得力が増すと考えています。

 

 

ご一読してみてはどうでしょうか!

 

 

 

私は次に似たような本で、

吉田裕子『大人の語彙力が身につく本 ~ひと言で知性があふれ出す~』かんき出版

 を次は読んでみようと考えています。

 

 

 

色々と言いましたが、正直、知的な言葉遣いをして「他者にかっこいいと思われたい」「知的と思われたい」という願望が私の根本のモチベーションなのかなとこの記事を書いていて感じました(笑)

 

 

ファラデー