落合陽一『日本進化論』を読んで心に響いた言葉
「美学に基づいた価値を追求する人材を生み出す」
「少し個人的な話をすると、僕は誰かに褒められたりけなされたりしても特に落ち込んだりしません。なぜなら、小学校から高校にかけて刷り込まれる、他人の基準に合わせて物事を判断する近代教育的な価値観から抜け出すことができたからです。
テストで良い点を取ったり、かけっこで1等賞になることに価値があると教え込むのが、高校までの教育です。それに対して、画一的な価値観を意に介さず、評価基準を自分でつくり、自分で「美しい」と認めるものを追求するのがアカデミズムの世界です。それはもはや美学の領域で有り、個人的な美学を追究している以上、他人にどう思われようが気にならない。これからの時代に求められるのは、こうしたアカデミズム的な人材です。
各々が美学に基づいたテーマを、画一的な価値観にとらわれずに追い求めていけるように、多様性のある教育を進めていく必要があります。」
まずは中学・高校教育が鍵になるのではないかと思います。こういった価値観を中高生に与えていきたいと思う。
大学入試制度が変わるのを待っていても遅い。この価値観の有用性を中高生に説いていけるようになる必要があると感じる。
ファラデー