ビジネス書 『AI VS. 教科書が読めない子どもたち』新井紀子(著) 東洋経済新報社
こんにちは、ファラデーです(^^)
私が今回紹介するのは、
ビジネス書 『AI VS. 教科書が読めない子どもたち』新井紀子(著) 東洋経済新報社
です。
AIにも大変興味があったので、出版されてすぐに読みました。
人工知能はすでにMARCH合格レベルに達している。
「人間がAIに勝つために必要なことは」という議論がありますが、AIに勝つというか、AIとどう共存していくかということを考える必要がありますね。
大規模な調査の結果、日本の中高生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できないそうです。
確かに、僕はかつて塾・予備校講師を6年間していて、色々なレベルの生徒を教えてきましたが、教科書の文章を正確に理解できていない子は結構な割合いましたね。偏差値50くらいの高校でも怪しいと思ったので、結構な割合ですよね・・・
では、多くの仕事がAIに代替される将来、読解力のない人間は失業するしかないのか。ということで、この本は、教科書が読めるようになる教育を提言しています。
僕もこの提言には共感します。
ただ、この本の良いところは、AIを過大評価しすぎないことです。著者の新井さんは、数学者であるということもあって、現代の数学では「シンギュラリティは到来しない」と言っています。AIは人類を滅ぼさない。
また、AIは意味を理解せず、統計的な判断をしているだけということもこの本で分かります。
このように、AIを過大評価せず、また過小評価もせず、人間の教育への提言をしているので、この本の内容には納得いく部分が多かったです。
巷のAIヨイショ本とは違うので、よろしければ手に取ってみてください。
ファラデー