勉強のコツがつかめる本 市川伸一『勉強法の科学~心理学から学習を探る~』岩波書店
こんにちは。ファラデーです。
私が今回紹介する本は、
です。
学習の仕組みを教育心理学、認知心理学の視点から解説した本です。
日本の教育心理学者の第一人者の一人である市川伸一先生が書いた本です。
市川先生の本は明快で、読んでいて心理学の楽しさにぐいぐい引き込まれます。
高校生向けに書かれた本ですので、心理学のことを良く知らない人でも理解できるような本になっています。
また、ページ数も100ページほどですので、サクッと読むことができるのもこの本の良いところです。
教育心理学の本は、普段我々が勉強するときに無意識あるいは意識的にやっているようなことが、改めて心理学用語を使って解説されています。もちろん、初めて知るようなことも出てきますが。
今まで自分が考えていたことが学問の概念として言語化されていると、感動します。
そうやって、言語化することによって、勉強する際に効率のいい勉強の仕方を意識しながら学習を進めることができるようになるので、私はこの手の本を読んでおいた方がいいと思っています。
是非この本を通じて、自分のことを客観的に見ながら効率のいい勉強の仕方をしてほしいと思います。
<本のあらすじ>
第1章 どうすればよく覚えられるか
第2章 知識はどうとりこまれ、使われるか
「一般に、勉強が進むにつれて、1つの図とか、1つの式に対して、いろいろな見方をしたり、それにまつわる知識がたくさん浮かんできたりするようになります。」
「私たちの学習も、まさに豊かな表象をもつためにあるということですね。」
という2つの文が、私の脳にスコーンときました!
第3章 いかにして問題を解くか
第4章 やる気の出るとき、出ないとき
誰しも勉強や仕事のやる気が起きなくて困るという経験をしたことがあるのではないでしょうか。この章は勉強のやる気を出すためのヒントが満載でした。
私はこの章の中でも、学習動機の2要因モデルというものが参考になりました。学習動機を細かく分けると、充実志向・訓練志向・実用志向・関係志向・自尊志向・報酬志向の6つに分かれます。私はこれを生徒や保護者に提示しながら、いかに勉強のやる気を出すかという話の仕方をしてみようと考えています。
第5章 高校生との質疑応答
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ファラデー